- HOME
- その他の疾患・症状
その他の疾患・症状
貧血
子どもの貧血は多くの場合、鉄欠乏性貧血といって成長発育と関連して体内の鉄の不足によって起こります。血液をとって調べなければ、みただけではわかりません。貧血の程度によって治療するべきかそれとも食事だけで何とかなるかを考える必要があります。たかが貧血ではなく、最近では学校の成績や、からだの抵抗力の低下に関係があるという医学論文もあります。
おねしょ
おねしょは端的にいって、尿をためる膀胱の大きさと夜間の睡眠中に作られる尿の量とのバランスの悪さから起きてしまう現象です。その結果尿が膀胱からあふれてお漏らしということになるわけです。
幼児期はまだこのバランスが整えられていません。つまり幼児期のおねしょは発達という観点から考えると生理的なものと考えられますので、心配ないということになりますし、もちろん治療の必要も普通はありません。
しかし、5~6歳を過ぎて頻繁におねしょをする場合には、発達が思うようになっていないか、または何らかの病気が隠れている可能性があり、そのための検査と治療そして生活指導が必要となってきます。
いわゆるEBMでは夜尿の問題は5歳以上と定義されています。
学童期の夜尿の原因としてはさまざまなものがあります。主として脳の下垂体機能など神経・ホルモンの発達の未熟性によって尿量が調節できなかったとか、膀胱の容量が小さすぎて尿をためられなかった、冷え症状やストレスなどによってそのバランスが不安定になって生じると考えられています。
頭痛
子どもの頭痛で発熱に伴ったものの中には、髄膜炎や脳炎といった緊急に治療が必要となるものがあります。吐き気や意識障害の有無などによっては、CTなどの検査を勧める場合もあります。繰り返すもの、慢性のものでは起立性調節障害に伴った場合のほか、思春期になると片頭痛や緊張性頭痛も出現します。これらは各々治療も異なるので、症状をよく見極めてからの治療が大切です。
頭痛はそれ自体が病気かどうかは問題がありますが、慢性の頭痛には片頭痛、緊張性頭痛、群発頭痛の3つがあるといわれ、特に片頭痛は6~8%の人にみられるといわれます。特に30~40代の女性には18%(そのうち受診率5%程度)ということもあり、医療が健康な生活を保障する手段であることを考えると、これをコントロールするのはやはり必要なことと考えられます。最近では頭痛治療薬として優れたものが出ていますので、成人の方も一度ご相談ください。
⇒頭痛の問診票はこちら
※PDFが開きます。PDF形式の文書をご覧いただくには、Adobe® Reader® プラグイン(無料)が必要です。お持ちでない方はこちらから入手できます。
肥満
成人の方には生活習慣病というのはよく知られた病名ですが、最近では子どもにも同様のことがいわれるようになりました。子どもには栄養指導と運動の指導が中心になりますが、いずれにせよご家族全員に対しての指導と治療を長い目で見ていく必要があります。時にはそれについて心の問題として捉える必要がある場合もあるといわれます。
⇒肥満度判定曲線 男:乳幼児 学童
⇒肥満度判定曲線 女:乳幼児 学童
血友病
100人以上の血友病の患者さんと付き合ってきました。0歳の赤ちゃんから60歳以上の方まで健康に暮らしていただくためには、包括的な医療を常時提供する必要があります。また早期診断早期治療、そして家庭内治療やテーピングの指導、最近では凝固因子の予防的補充療法も導入して合併症の完全予防を目指します。
子どもの血液疾患と悪性腫瘍
子どもの血液疾患と悪性腫瘍はわたしの医療の原点です。
私は国立がん研究センターやアメリカの大学、自治医科大学で何百人ものこれらの子どもたちと付き合い治療してきました。
今は開業医ですので、以前と同じようなことはとても無理ですが、今までの経験を活かして外来治療の一部や治療終了後の経過観察・晩期障害への対応などに関わっていきたいと考えています
幼児用肥満度判定曲線(女)(身長70~120cm)
幼児用肥満度判定曲線(男)(身長70~120cm)
学童用肥満度判定曲線(女)(身長101~171cm)
学童用肥満度判定曲線(男)(身長101~184cm)
こんな症状でお困りの方へ
これらの困難な病気と闘う子どもたちと、そのご家族に対する尊敬の思いは、決してあせることはありません。
開業という制限下ではもちろんこれらの病気の治療をすべて私のところで、というわけにはいきませんし、今の時代にそれはむしろしてはいけないことと考えます。
今ではこれらの病気に対しては集学的治療という方法、すなわちいろいろの分野のものが力を合わせて治療に関与するということがとても重要です。
私はこれら小児がん治療の歯車のひとつとして働きたいと思っています。