どいキッズクリニック|舞鶴市浜の小児科・循環器小児科・アレルギー科

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予防接種

予防接種は火曜日午後に行っています。予防診療ですので、電話もしくはFAXで予約しておいてください。
火曜日午後の都合が悪い方にはできるだけご希望に沿って個別に対応いたしますのでご相談ください。

インフルエンザワクチンについてはお子さんだけではなく成人の方にも接種させていただきます。
ワクチンデビューは生後2カ月です。
乳児期早期で接種するワクチンが近年どんどん増加の方向にあります。今までは接種の経過を確認し、また今後の予定を立てる上で母子手帳は不可欠の情報源です。必ず持参してください。
いろんな理由で接種ができていない方にもできるだけワクチンを接種していただくためにいろんなバリエーションが認められています。結構ややこしいので、看護師にご相談ください。ただ基本はスタンダードな方法で受けていただくのがよいと考えています。
当院では日本で接種可能なワクチンのすべてについて接種を行っています。自費のワクチン接種の料金については各々の医療施設で異なっており、電話で問い合わせていただいたときにお話しいたします。

予防接種は、確実な根拠に基づく信頼できる予防医療であることは間違いありません。これらのワクチンを間違いなく順序を踏んで滞りなく接種していくことについて小児科医は重い責任があります。その効果はそれぞれ異なりますが、小児科医のほとんどはわが国で認可されているのは公費負担のものはもちろん、任意接種のものもすべてしておいたほうがよいと考えています。
予防接種の目的として、他人からうつされることを防止する(発病阻止)ことやかかっても軽く済む(軽病化)ことはもちろんですが、そのほかにほかの人にうつさないことつまり病気の蔓延を防ぐこと(集団免疫)も大切なことです。ワクチンを受けた人が少ないと集団免疫の機能が働きません。つまり免疫の弱い人、例えば乳幼児、高齢者、慢性疾患の患者さんたちのリスクが高まることになります。
お母さん方の多くがいろいろなかたちで働くようになっていますので仕事を休むのは問題であると考えられるのであれば、自費のものも含めて積極的に接種を受けられることを勧めます。また医療・介護関係や教育・保育の仕事に入ることを考えておられる場合も特に積極的に勧めます。

世界の潮流は「予防できる病気(これをVPDといいます)は、できるだけワクチンで対応する」というのが流れです。それらのワクチンを円滑に遅滞なく投与するためにはどうしても同時接種ということが必要となってきます。

インフルエンザワクチンの予診票のダウンロードはこちらから

※PDFが開きます。PDF形式の文書をご覧いただくには、Adobe® Reader® プラグイン(無料)が必要です。お持ちでない方はこちらから入手できます。

VPDとはなにか

ワクチンで防げる病気をVPDと呼びます。子どもたちがかかりやすいVPDには次のようなものがあります。

ワクチンで防げる主な病気

  • B型肝炎
  • ロタウイルス胃腸炎
  • ヒブ感染症
    (細菌性髄膜炎など)
  • 肺炎球菌感染症
    (細菌性髄膜炎など)
  • ジフテリア
  • 破傷風(はしょうふう)
  • 百日せき
  • 結核
  • ポリオ
  • 麻しん(はしか)
  • 風しん
  • おたふくかぜ
  • みずぼうそう
  • 日本脳炎
  • インフルエンザ
  • ヒトパピローマウイルス感染症
    (子宮頸がんなど)
  • A型肝炎
  • 髄膜炎菌感染症

◆:日本の子どもがワクチンを接種できる病気
これらの病気はすべて日本でも少なくともかつて、世界のどこかの地域によっては今でも子どもたちの命にかかわる病気です。

KNOW-VPD!VPDを知って、子どもを守ろう

5種混合ワクチン:無料(公費負担)

2024年4月から、4種混合(DPT-IPV)にHibワクチンを混合した5種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)が開始されました。2024年2月以降に生まれたお子さんは4種混合ワクチンに代わって5種混合ワクチンを接種していただきます。
なお、2024年3月までに4種混合ワクチンを接種されているお子さんについては、残りの必要回数も原則的に4種混合ワクチンを使用しますが、5種混合ワクチンへの変更も許容されています。
5種混合ワクチンの効果は、4種混合ワクチンとHibワクチン両者接種した場合と変わらないとされ、ワクチン接種の回数・本数が減るメリットは大きいと考えられます。注射の対象年齢と接種の間隔は基本的に4種混合と同じです。一期は生後2カ月から7歳6カ月の間に3回、3~8週間隔で接種します。追加として3回目の6〜18か月後に4回目を接種します。色々な事情でスケジュール通りに行かない場合もありますが、大事なのは回数なので、間隔が空いてもとにかく4回接種するよう、相談しながら進めましょう。
なお、2種混合ワクチンは11〜12歳で1回接種します。就学以降の百日ぜきの予防のために、2種混合ワクチンに代わって3種混合ワクチンを任意接種で接種することもあります。

Hibワクチン:無料(公費負担)

乳幼児の重症感染症の原因の多くを占めるインフルエンザ桿菌(インフルエンザウイルスとは違います)に対するワクチンです。2008年の導入以降このワクチンによって乳幼児の細菌性髄膜炎の発症は劇的に減少―98%の減少―しています。ワクチンの接種対象者は生後2カ月~5歳未満で推奨される接種開始時期は生後2カ月~6カ月(できるだけ2カ月で)、初回免疫を4~8週間間隔で行い、おおむね7~13カ月後に追加接種というのが標準的なスケジュールです。これも大切なのは回数なのでとにかく4回受けるようにしてください。

バクニュバンス(15価肺炎双球菌ワクチン):無料(公費負担)

これもHibワクチンと同様、乳幼児にみられる細菌感染症を予防するワクチンです。Hibは主に髄膜炎がターゲットとなっていますが、こちらは髄膜炎のほか、中耳炎、肺炎、副鼻腔炎に対しても有効であるといわれます。
最近では1歳以前から集団保育が盛んとなっており、このような乳児が1歳に到達した時点ではHibと肺炎球菌の感染率(病気になるということではありません)はほぼ90%に達するといわれ、そしてその一部が重症感染症を発症するということになります。
接種対象は生後2カ月~6歳未満であり、推奨される接種開始時期は生後2カ月(できるだけ2カ月で)~6カ月、初回免疫を4~8週間隔で3回行い、生後12~18カ月に時点で追加接種というのが標準的なスケジュールです。これも大切なのは回数なのでとにかく4回受けるようにしてください。

日本脳炎ワクチン:無料(公費負担)

アジアでは日本脳炎の発生の頻度は高く、温暖化が進む日本でもデング熱とともに日本脳炎の流行が危惧される状況となっています。日本脳炎ワクチンによる急性散在性脳脊髄炎(ADEM)の発症は接種100万回~150万回に1回程度とされしかもそのほとんどが後遺症なく治癒するといわれています。
一期の接種回数は3回で、3歳から開始してまず1カ月間隔で2回、その後1年後に追加接種として1回というのが標準的な接種スケジュールです。3歳から7歳6カ月までに一期を終了してください。海外移住であるとかの状況によって、また希望される方には3歳以前から接種を開始することもできますのでご相談ください。
一期の接種ができていない方への接種も今のところ「特例」という形で可能となっており、該当の方はご相談ください。

麻疹風疹ワクチン:無料(公費負担)

麻疹と風疹とは一緒に接種するのが原則ですが、希望により別々でということももちろん可能です。
卵を使って培養しているため強い卵アレルギーのある方に対しては注意が必要ですが基本的にはほとんどの場合接種が可能です。実際に食べてみてどうかということと血液検査の結果によって、接種方法を選択しますので、心配な方はご相談ください。極度のアレルギーのある方には舞鶴医療センターを紹介しています。
一期は1歳~2歳未満で接種とされていますが、できるだけ早いうちに受けてください。2期は5~7歳未満で小学校入学前1年間です。3月までで接種は終了、その後は自費となりますので注意してください。
なお、妊娠可能な女性とその同居者については風疹の抗体価が低値であれば当院でも対応可能です。接種条件などについては詳細をお問い合わせください。

BCG:無料(公費負担)

BCG接種の目的は乳幼児の結核性髄膜炎や粟粒結核といった重症の結核を防止することにあります。日本は結核がまだ克服されたとは言えない状況にあります。1980年代以降は結核の蔓延の改善がみられなくなり、1990年代からはかえって増える傾向(再興感染症といいます)にあります。この主な原因は急速な高齢化に伴い、戦前に生まれ育った世代が高齢者となって免疫の低下に伴い発症するケースが増えていることによると考えられていますが、格差の拡大や貧困化もその一端を担っていると思われます。1歳までに接種することといわれていますが、最適接種期間としては生後5カ月~8カ月未満とされています。

B型肝炎ワクチン:公費負担(生後2カ月~1歳未満)

2016年10月からB型肝炎ワクチンが定期接種となります。
ようやく日本でも今までの母子感染予防のみといったそれでは感染を制圧できない中途半端な対策が終わることになります。
日本を含めた東アジアは国民のHBs抗原陽性率が2~8%の中等度とされており、そのような国で母子感染のみに予防を限定してきたのは日本だけです。またWHO加盟国のうちの95%がすべての新生児に公費でHBワクチンを接種しています。
母子感染予防については世界で有効性は確認されています。
日本のそれはつい最近まで世界の標準から若干かけ離れていたのですが、2013年10月から世界標準に準じたものとなりました。
しかしそれが新生児を扱う医療施設に周知されているとは言えない状態でもあります。
父子感染については、父親がキャリアだと約1/4に感染がみられ、約10%の子供がキャリアになるといわれますが、日本ではそのデータ自体がありません。
集団生活でも、あらゆる年齢層での集団のメンバーからの感染が報告されています。
唾液、汗、涙、尿などの体液、排せつ物にHBVのDNAが存在することは確実でそれらからの感染を示唆するデータもあります。
そのほか最近では性感染症としてのB型肝炎が輸入され短期間に全国に波及しています。
これらに対する根本的な対策は予防策としてのすべての人へのワクチン接種です。
今回の決定はその第一歩と考えてください。
日本のワクチン接種は0歳の間に3回接種することとなっています。
具体的には生後2カ月から1回目の接種が可能であり、2回目はその1カ月後、3回目は1回目から6カ月の間にすることとなっています。
ただ定期接種になるのは今年4月以降に生まれたこどもだけですし、本来長期的に最も効果を上げるためには4回目の接種が必要ともいわれます。
もちろんこれでも日本としては大きな進歩ですし、今後接種が広がっていくことが期待されます。
なお当院では今のところ化学及血清療法研究所以外のワクチンのみを接種することにしています。

水痘ワクチン:無料(公費負担)

2014年10月から公費負担での接種が可能となりました。
1~3歳未満で3カ月以上あけての2回接種が原則です。接種間隔は大体6カ月あたりをめどとして考えてください。
2015年3月までは、1回自費で接種を受けた方も3歳未満であれば2回目も公費で接種ができますし、3歳~5歳未満の方も未接種であれば1回だけですが公費での接種が可能です。2015年4月以降は公費負担はなくなりますので気を付けてください。
水痘ワクチン、おたふくかぜワクチンは麻疹風疹ワクチンと同様卵を使って作られています。ただ麻疹風疹ワクチンが問題なくできたのであれば、接種上の問題はまずないものと考えています。

ムンプス(おたふくかぜ)ワクチン:有料(公費負担なし)

おたふく風邪の合併症は髄膜炎や睾丸炎のほかムンプス難聴などが主なものです。ムンプス難聴は1万人に1人くらいの頻度と考えられていましたが最近では1000人に1人という報告も見られています。髄膜炎はちなみに80人に1人という風に考えられています。ムンプスワクチンは一歳から受けることができます。生ワクチンでMRと同様卵で培養して作られますので卵アレルギーの方は要注意ですが、MRが大丈夫であれば心配ないと考えています。

なお、最近では2回接種ということもいわれるようになりました。問題は全額自己負担であるということです。私としても声を大きくしていうのは若干ははばかれるところですが、確かに麻疹風疹予防接種と同様そのほうが抗体の上昇が確実で実際予防効果も高いと考えられます。※2年間以上あけて接種が原則です。

ポリオ予防接種:不活化ワクチン:無料(公費負担)

2012年9月から不活化ポリオワクチンが認可されすでに接種が始まっています。
なぜ有効性が明らかである経口生ポリオワクチンではなくて不活化ワクチンが使われるようになったのでしょうか。それは副反応すなわちワクチンウイルスによるワクチン関連まひが百万人に一例程度の頻度で発生することが分かっているからです。日本でもここ数十年ポリオは80例程度発生していますが、そのすべてがワクチンウイルスによる発症です。
またワクチン接種された人からポリオがうつったと考えられる人は2004年以降5人あります。麻痺は不可逆性で後遺症が残るため軽視するわけにはいきません。今後は日本では不活化ワクチンだけが使わることになりましたので、回数は4回と増えましたが安全性は非常に高まったと考えてよいと思われます。ただ4種混合とは併用できないので、今後3種混合ワクチンが終了するとそれをどうするかは考えなければなりません。

ロタウイルスワクチン(公費)

ロタウイルスは冬場の乳幼児の感染性胃腸炎の最も多い原因ウイルスの一つです。特に生後6~18カ月までに多くまた重症化しやすいということで知られています。症状としては普通の胃腸風邪と比べて長引く白色の下痢です。最初は嘔吐がひどいとか高熱を発することもあり、下痢嘔吐に伴う脱水が最大の問題です。そのほかけいれん、脳症、腸重積などの合併症にも注意が必要です。治療はともかく脱水を起こさないこと、脱水・低血糖があればそれに対する対応が基本です。ワクチンの接種目的はロタウイルス腸炎の重症化を防止することであり、90%程度の有効性が認められています。日本では2種類の経口生ワクチンが接種可能です。
各々の特徴をかいつまんでいうと

  1. ロタリックス
    • ヒトロタウイルスを弱毒化した生ワクチンで対象年齢は生後6週~24週
    • 接種回数は4週間以上の間隔で2回
  2. ロタテック
    • ウシロタウイルスとヒトの遺伝子組み換えのウイルスと組み合わせたもので対象年齢は生後6~32週
    • 接種回数は4週間以上の間隔で3回

どちらも全世界で接種されていて効果については統計上同等であるとされています。つまりどちらを選んでいただいても結構ですが、これらを交互に接種することは原則できないことになっています。何らかの理由でそうせざるを得ない場合にはそれなりの方法はありますのでご相談ください。また同時接種としてヒブワクチン・肺炎球菌ワクチンなども接種しますので3回接種でも1回多くて面倒であるというような心配はありません。ロタリックスとロタテック、いずれが優れているかはネットでもいろいろ議論されていますが、優劣つけがたいというのが多くの方の結論です。ただ2020年秋~冬の時点、これは私の個人的な意見ですが、新型コロナウイルスの感染者が急速に増加し、インフルエンザの予防接種の方が多数来院される今接種回数が少ないロタリックスのほうが使いやすいのは事実です。

最後に、副作用として最も重要なのは腸重積といって粘血便と強い腹痛が主症状の病気です。ふつうは浣腸で整復するのですが、時には手術が必要となることもあります。これは接種を生後15週以内で開始しないと1回目の接種後一週間以内に発症するリスクが急上昇します。通常は10万人に1~2人程度ですがそれが15週を超えるとその10倍増加します。また後になるほどその頻度は高くなるのでロタリックスは生後24週、ロタテックは32週以降の接種は勧められません。

メナクトラ(髄膜炎菌感染症):任意接種

「髄膜炎菌感染症にり患するリスクが高い人」が接種対象者として接種が勧められています。リスクの高い人は下に示す通りです。

  • 髄膜炎菌感染症が流行している地域に渡航する人
  • 髄膜炎菌ワクチンを接種することが定められている地域で就労するまたは留学する人
  • 学校の寮などで集団生活を送る人
  • 大規模なイベントなどで流行国からの人と接触する可能性が高い人
  • 医療従事者。検査技師など
  • 特殊な血液疾患で治療を受けている人

年令制限は特にありませんが、流行国であるアメリカでは生後9カ月から55歳となっています。接種回数は24カ月未満は3カ月の間隔で2回接種、それ以降は1回筋肉内接種とされています。
発症すると死亡しないまでも後遺症が残るなど問題が多い疾患ですので少なくとも海外に行かれる方、何年間も合宿生活をする方は接種されることを勧めます。

子宮頸がんワクチン(勧奨;定期接種=公費負担)

2022年4月から「積極的な勧奨」ということになりましたので、私のところでも希望される子供さんには子宮頸がんワクチンの接種をすることといたします。これは人のがんに対する初めてのワクチンです。子宮頸がんはHPVというウイルスが原因で、とくに若い女性に頻度が高いがんです。かといって男性は感染しないということではありません。子宮頸がんは日本で年間10000人が発症し2900人が死亡しているがんです。すべての年代の女性が罹患する可能性がありますが、最近20代~30代で急増しています。実は先進国でこのがんが増加傾向にあるのは日本だけでこれはワクチンが普及していないのが大きな理由であると考えられています。
日本で認可されているワクチンはサーバリックス(2価)とガーダシル(4価)という2種あり、そのどちらでもよいとされていますが、接種の方法に若干の違いがあり、また同一の子供さんにかわりばんこに打つのはいけないことになっています。実はもう一つ日本でまだ認可されていないワクチン(9価)がありそれが欧米では主流になって来ているようですがここしばらく日本は今の体制で行くことになるようです。ここでは2種のうちのガーダシルを例にとってお話しします。
ガーダシルは4価のワクチンでコロナワクチンと大体同じところに筋肉注射することとされています。接種回数は3回で1回目と2回目は1か月間隔、2回目と3回目は3か月以上開けてが標準です。子宮頸がんだけでなく尖圭コンジローマや外陰部がんに対しても予防効果があるとされています。接種対象は小学6年生~高校1年生の女子ですが、ここ何年も接種が進んでいなかったことを考慮して25歳くらいまでの女性には何らかの形で特別枠が設定される可能性があります。問題の副反応ですが、これについてはすでに言い尽くされた感がありますし、言い出したらきりがありませんのであえてここでは述べないことにします。
HPVには何種類かのタイプがありますが、その中でもタイプ16と18に対して効果がある(ほぼ100%の予防効果)ワクチンなので、これさえしておけば100%というわけではありませんが、70%程度のがんは阻止できると考えられています。
子宮上皮にウイルスが付着(自然感染)してもそのほとんどは自然排除されるといわれます。しかしウイルスが排除されたからといって免疫がつくということではありません。つまり何回でも感染を繰り返すことになります。そのうち感染が持続し、また何らかの原因で上皮が破れ、上皮下の細胞に感染が広がって、その数年~十数年後がんが発生するという風に考えられています。その場合がんの発生率は約1%とされています。上皮が破れて・・・というのは性交渉の結果ということが最も考えやすいので、性的に活発となると一般に考えられている以前の早い時期に接種することが望ましいというのが医療の側の一致した意見です。
なお、定期接種での接種機会を逃した女性に対する公費負担接種、いわゆるキャッチアップ接種と呼ばれる制度がありますが、期限が2025年3月末までとなっておりますので、お早めにご相談ください。

同時接種

同時接種とはあらかじめ混合されていない2種類以上のワクチンを同時に接種することです。基本的にはどのような組み合わせも可能ですが、当院では都合上4種以内でお願いしています。またBCGはできるだけ単独でお願いしています。
同時接種は単独での接種と比べて安全性に問題があることはなく、また免疫の獲得に差はないことも数十年前から確認されています。
日本小児科学会もワクチンの接種率が向上する、保護者の経済的・時間的負担が軽減される、医療者の時間的負担が軽減する、そして何よりも子どもたちがワクチンで予防される病気から早期に守れることから必要な医療行為として同時接種を強く推奨しています。

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