2023/02/02
2月22日(水)は市の4か月検診のため午後休診です。午前午後は通常通りです。
それにしても寒い日が続きます。
「いうまいと思えど今日の寒さかな」という川柳がありますが、まさしくそんな感じです。先日は気温が一日中零度以下だったので、それこそつららもできないくらいの寒さでした。老医にとっては辛い日々です。ヒートテックの下着が必需品になってしまいました。
そんなところに、コロナに加えてじわじわとインフルエンザが増えてきています。ただ微妙にあちこちでクラスターはありますが、どちらも大流行というほどではありません。同時流行ではありますが、やはり微妙にコロナが先行し、その後インフルエンザが立ち上がってくるという状況です。同じ人が同時に罹患というケースは私のところでは今のところありません。学校が始まったら一気に大流行になるかと危惧していたのですが意外とそこまではないようです。しかし今までのように大部分の感染者を把握しているわけではなく、かなりの陽性者がカウントされることなく経過しているようですので実際の感染者母数の把握は全く絶望的ではあります。実際の感染者数は発表されている数の数倍にもなるのではないでしょうか。その結果として死亡者数が高止まりしていますがそのほとんどはワクチン接種していないまたは基礎疾患がある高齢者で、今の感染対応策のままでは残念ながらこの傾向はこのまま続いていくのではないかと思われます。これから寒い日が続きますので、とにかく気を抜かずに日を送るようにしてください。
マスクについては京都の河原町なんかはいざ知らず日常の屋外では、基本的に必要はないものと思います。ただこれはすべてに当てはまることですが、急激な変化は必ず強い副作用のリスクがあります。様子を見ながら少しずつ制限を解除してくことが望まれます。私たち医療施設それから介護施設などではマスクを外すのはだいぶん先になるのでしょう。また5月8日から2類に準拠していたコロナ感染症が5類になるということが報道されていますが、そのためにはコロナ感染症がもう少しきちんとコントロールされることが大前提であることは当然です。そしてそれ以外にいろいろの条件、例えば検査や投薬の自己負担をどうするかとか、今まで対応してこなかった医療施設が対応を始められるかといったような普通に考えたらだれでも考え付く様々な問題を解決しないと結局何も変わらないということになってしまいます。クスリもどこの医療施設でも使えるようにならないと何の役にも立ちませんし、しかも今の薬価ではいくら保険を使っても窓口での支払いがかなりの高額になってしまいますので、結局ほとんどの人が利益を得ることができなくなってしまいます。総じてこれらは医療の問題ではなくて、政治の問題であることは明らかです。
そうこうするうちにそろそろ花粉の季節です。杉は2~4月、ヒノキは3~5月いっぱいくらいがその最盛期となります。花粉症ではいつからいつまで薬が必要なのかを予測するために、一度は採血でアレルゲンを調べておくことを勧めます。今は飲み薬もよくなっていますので、症状が出たらくらいに来院していただくと適切な薬で症状をコントロールできると考えられます。また普通の治療では症状が改善しない場合でも最近は新しいアレルギー治療が次々と出てきていますのでいろいろの提案が医療としては可能です。遠慮なくご相談ください。