どいキッズクリニック|舞鶴市浜の小児科・循環器小児科・アレルギー科

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よくある質問

こどもが急に発熱したときの対処は?

機嫌が比較的よい、食欲は変わりないようならあわてることはありません。
夜間ならそのまま様子を見て、翌日小児科を受診してください。水分を十分にとらせて、こどもが嫌がらなければ、当院で処方する解熱シートなどをおでこにはってあげるのもいいでしょう。
機嫌が悪い、食欲がない、ぐずって寝られないなどの場合は解熱剤を使用してあげてください。最近の解熱剤は副作用を心配せずに使用できます。かかりつけ医で処方してもらって、備え付けておかれたらいいでしょう。
呼びかけてもすぐに寝てしまう、反応が鈍い、初めてけいれんを起こした、などの時は救急を受診してください。
私は日頃からお母さん方に「いつもと同じように食べられていれば、決してあわてることはありません。」と説明しています。ふつう、こどもは発熱には強いもので、39℃あっても走り回っている子もいます。夜間の急な発熱は特に不安なものですが、前述の点を参考にして対処してください。

解熱剤には副作用の心配はないのですか?

最近、小児科領域で使用する解熱剤は「アセトアミノフェン」という薬剤で、カロナール、アンヒバ座薬、アルピニー座薬などの成分です。
この解熱剤は副作用については特に大きなものはなく、こどもに安心して使用できる反面、解熱効果は弱く、39℃台で使用しても38℃前半くらいまでしか下がらないことがよくあります。しかし、こどもにとってはその程度の解熱でも全身状態がよくなることが多く、それで十分と思います。6~8時間以上あいていれば繰り返し使用することは可能です。

こどもが発熱しているときは解熱剤を使用した方がいいのでしょうか?

こどもの発熱はそのほとんどが風邪によるもので、ウイルスの感染が原因です。
発熱は、侵入してきたウイルスに対する一種の生体防御反応で、むやみに下げるべきではないという意見もありますが、1番重要なことはこどもの状態を見て判断することです。
機嫌がよくて食欲があれば、十分に水分補給してあげて様子を見てもいいでしょう。
また、熱があるからといって布団をたくさんかけたり、厚着させるのは間違いです。熱が上がるときは寒気を感じますが、上がりきったらかえって薄着にさせてあげた方が熱の下がりがよくなります。
厚着は熱の発散を妨害し、逆効果になります。
食欲が無くて機嫌が悪いようなら、解熱剤を使用してあげてください。それによって食欲が出て、体力の回復につながることが期待できます。

生後1カ月の乳児ですが、38.5℃の熱があります。どうすればいいでしょう?

この時期に発熱することは滅多になく、逆に言えば生後2~3カ月までの乳児の発熱は要注意です。
単なるかぜ以外に、髄膜炎などの重症の細菌感染が原因のこともあり、対応の遅れが直接生命に関わったり、後遺症につながったりします。
すぐに受診する必要があります。夜間であれば、ためらわずに救急病院を受診してください。

発熱とともにひきつけをおこしましたが、だいじょうぶでしょうか?

多くの場合は「熱性けいれん」という、こども特有の良性のけいれんです。
以下の点に気をつけて対処してください。
急なことなので難しいとは思いますが、けいれんの様子を観察してみてください。どれくらい続くか、左右差があるか、意識がないかどうかなどです。
仰向けに寝させて顔を横に向けてください。嘔吐したときに気管に吐物を吸い込んで窒息するのを防ぐためです。舌をかまないように口の中に物をかませるのは不要です。逆に呼吸の妨げになります。
高熱が出ていることが多いので、解熱剤の座薬があれば入れてください。
普通、2~3分でけいれんは治まります。治まれば、意識が戻ります。いつまでもはっきりしない、もしくは寝込んでいるようなら医師の診察を受けてください。
けいれんが10分立っても治まらないようなら、救急車を呼ぶべきです。けいれんが長く続くと脳の酸素不足で、後遺症が残ることが危惧されます。

下痢・嘔吐がひどいとき自宅での注意点を教えてください

ほとんどの場合、こどもの下痢・嘔吐はいわゆる「胃腸風邪」つまりウイルス性の感染症です。
主に冬に流行するロタウイルスやノロウイルスというのも大きく分ければこの部類に入ります。ノロウイルスやロタウイルスが全部重症化してそれ以外はならないというのではなく、どのウイルスであれ多くは軽症のまま治っていき、一部が重症化するという経過をたどります。
嘔吐を繰返して薬も飲めないというときには脱水症状になります。そういったときには食事は控えて水分摂取につとめてください。
その場合の骨は「少量の水分(せいぜいコップに半分程度)を何回も与える」ことです。OS-1などのイオン飲料が望ましいのですがお茶(番茶、ほうじ茶)でもかまいません。まず一回飲ませて嘔吐がなければ30分程度してもう一度飲ませてください。
それでも脱水が進むようでしたら点滴で補うこともあります。
嘔吐がある程度よくなってきたら軽いもの(りんごのすったもの、バナナをミキサーにかけたもの、おかゆなど)から少しずつ与えるようにしてください。
ミルクやタマゴ、乳製品はどちらかというと控えたほうが良いでしょう。
大体は2~3日で改善して行きますが、ノロウイルスやロタウイルスまた乳幼児では脱水が急速に進行することがありますので注意が必要です。
唇が乾く、おなかがへっこむ、オシッコが出にくい、なんとなくうとうとしているといった症状は脱水や低血糖症のサインのことがありますので、早めに受診してください。

熱中症について教えてください

周囲の気温の上昇や過度の運動により、体温が上昇して発生する健康障害のことで、脱水によって電解質(ナトリウム、カリウムなど)のバランスが崩れたりすることで発症します。青少年では運動が原因になりやすく、中高年では労働環境や暑くてもエアコンの使用を控えるなどの生活環境の問題から起こるケースが目立ちます。湿度が高い梅雨の季節でも熱中症というのは特にお年寄りで見られることもありますので、十分注意してください。
一定程度のリスクが考えられる状況では、症状がでないように時間を決めて水分摂取などに努めてください。温暖化が進行している日本では、梅雨から夏にかけて夜に窓を開けたり扇風機だけでは多くの場合不充分です。エアコンを上手に使うことを勧めます。
症状としてはめまいや気分不良、全身倦怠感といった軽いものから、重症となると意識障害やけいれんが見られることもあります。
対処法としては「冷却」と「水分補給」が何よりも重要です。エアコンの効いている室内で安静にしてOS-1などの経口補水液を飲ませるようにしてください。いわゆるスポーツドリンクは最初に飲むものとしてはあまりお勧めしません。
この症状が出ていれば熱中症と断定できる特徴的な症状はなかなかありません。特に子供はなかなか自分のことを的確に表現することはできませんから「もしかしたら」という時点でご相談いただくのが望ましいと考えられます。

治療としては水分補給だけでもよいこともありますが、症状によって漢方薬を使ったり、必要ならば点滴を行うことで症状を改善させることができます。ただよくなってもすぐに元通りの活動に戻ることはリスクがあるので慎重に進めてください。

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